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クラッチ交換!が まさかの展開に?【日野レンジャー】東大阪 《車の車検・トラックの修理》

このところ 



入庫する車の多くが   重い整備希望で?



泣かされっぱなし の  日々が続いております



そんな中  



車で 満タンに埋まった 工場から 



偶然にも   2台同時に  納車を済ませて 



少し 「ホッ とした」  のも  束の間  



工場スペースに   空きが出たことを  見計らったように  電話が 鳴り出した



『車を  少し診てほしいのですが   イケますか?』  と言うことで



その時は  別車両の入庫が  控えていた為に  軽く診断だけを  行い



後日に 入庫の 運びとなりました



日野レンジャー  (FD1J)   いつもの? デコトラです


日野レンジャー ミッション


メーター読みでの  走行距離は
 


「40万キロ」  を 超えたところで あるが



実際のところ   メーターが  一回転しており  



驚きの  「140万キロ」 を 走破 



なかなか  ヘビーでしょ (笑)


日野レンジャー ミッション


事前の  相談では



「クラッチペダルが  引っ掛かったりして・・・・etc」



との 事だったので



『クラッチの オーバーホールが  必要!』  と  



お伝え しておりました 

 

日野レンジャー ミッション


いくら デカい トラックでも



出来上がりの  日数が読める  作業は 何とも ありがたい 


日野レンジャー ミッション


少しばかり  ルンルン気分で  順調に作業が進み  



ミッションの  縁切りまで  たどり着きました



日野レンジャー ミッション


ミッションを  降ろしてから



クラッチディスクの センターを 掴み



縦横に 揺さぶって 点検してみると



ガタが 大きくて  既に寿命を  迎えている感じ


日野レンジャー ミッション




日野レンジャー ミッション


クラッチ操作の衝撃 を  吸収させる  ダンパースプリング  



長期の使用で  金属疲労を  起こしたのだろうか



所どころで  切断され



クラッチベダルの  フィーリングが  良くないのも うなずける



ただ  ひとつ言えるのは



クラッチ ディスクを  ズルズルに させず



このような現象が  起こるのは 



 「運転のプロ」   ならではの  特徴です 


日野レンジャー ミッション





日野レンジャー ミッション


しかしながら



そんな事よりも



もっと厄介なモノを   見てしまった


日野レンジャー ミッション

 
メンドラの   「先」  である



見るからに  やせ細ってる じゃないか!



許容範囲だと  呼ぶには   ちと  ヒドいかも 知れないよな?



これからの  使用過程を  考えると  放っておく  訳にも行かないので



お客さんへ  連絡をして   交換する事に 決定


日野レンジャー ミッション


そうと 決まれば



ミッション ハウジングを  取り外して



メンドラの交換へと  準備を進めます


日野レンジャー ミッション


ただ  ミッションを  分解する前に



油で  ベタついた 姿が  



どうも  気になるので



日野レンジャー ミッション



スチームで  洗い流してやります



日野レンジャー ミッション




ここまでの  流れは 良かったが   



予期せぬ  問題が 起こったのです



日野レンジャー ミッション


汚れを  洗い落とした  ミッションを 前にして



オイルを  抜き取ったところ



手にした  ドレンコックに



一瞬  目を疑った



「なんじゃぁ   これは??」


日野レンジャー ミッション


ペーパーに  汚れを  こすり付けて みたところ



明らかに  「欠片」  だと  判明した  



「え~~~    マジでぇ~~」   (T_T)



ミッション内部の 何処かで  損傷が 起きていると  思われる


日野レンジャー ミッション


早速



アッパーの カバーを  取り外して


日野レンジャー ミッション


内部を   観察して みることにした


日野レンジャー ミッション


ゆっくりと  シャフトを  回転させながら



隈なく   診ていると  奥まったカウンターギヤに



異変を  感じた


日野レンジャー ミッション


キヤの 「歯」  が 欠けている じゃないか!



その形状も   先程 取り出した  「欠片」  に符合しているみたい



これに  間違いは  なさそうだ


日野レンジャー ミッション


また  その相手となる  ギヤにも  打痕が出来て



焼き入れされた  歯の表面は   僅かだが  剥がれ掛かっている


日野レンジャー ミッション


再び  お客さんに 連絡を取り  その状況を説明  ・・・・
        


すると



何の迷いもなく  アッサリと  返事が返ってきた



『修理してください!  あとは 任せますから』  



と  「男気」  のある人だ



そう 思いつつも   えっ?  ホンマに ヤルの?(笑)


日野レンジャー ミッション


作業当初は  クラッチ交換のつもりで  始めたが



思いもよらぬ  泥沼の展開に  度々 翻弄された



ここからは  気持ちを  切り替えて  



「ミッションの オーバーホール」  に  取り掛かります



しかし  このミッション   いったい何キロ  あるのだろうか?



我が身よりは  遥かに重いのは  確かだ



言い換えれば  トラック修理は  「重さ」  との  戦いでもある


日野レンジャー ミッション



リヤカバーを  取り外し



日野レンジャー ミッション


アウトプット シャフト の  ベアリングに  



専用工具の爪を  慎重に引っ掛ける


日野レンジャー ミッション


一度も  取り外しが  行われていない  ベアリングを  引き抜くのは



実に カタい  もので



非常に 心配をしたが  無事  抜き取りに成功


日野レンジャー ミッション


お次は  



メンドラに  作業を移します



シャフトリテーナーを  抜き


日野レンジャー ミッション


そして  メンドラを  取り外します


日野レンジャー ミッション


さあ  ここからは  



少々  コツが要る  作業です



重量バランスを  考えて 



吊り上げる  位置決めを  行います



だが  根性の無い 針金を使ったので  ちょっと心配(笑)


日野レンジャー ミッション


斜め 45度を保ちつつ 吊り上げて 



アウトプットシャフト を かわしながら



ケースから  抜き取ります



実に ヒヤヒヤ  しますので  心臓に悪い(笑)


日野レンジャー ミッション


抜き取りに 成功



無事で  良かった(笑)


日野レンジャー ミッション


残すは  カウンターシャフト です


日野レンジャー ミッション


こちらも


シャフト先端で 支えている  ベアリングを 抜き取り



日野レンジャー ミッション


クレーンを使用することなく  抜き取りました



4tトラックの リヤシャフト程度? の 重さでしょうか



腰痛持ちの方は  辛いかもしれない


日野レンジャー ミッション


一通りの  取り外しを  終えたところで



パート別に  作業を 進めましょう



日野レンジャー ミッション


まずは 



ミッションケース  からです


日野レンジャー ミッション


勘合部分に  付着した サビや汚れ  を




ペーパーを掛けて  表面を  整えます



日野レンジャー ミッション


平面の箇所は  砥石を当て


日野レンジャー ミッション


最後は  スチーム洗浄機に 入れて 


日野レンジャー ミッション


キレイ  サッパリと   仕上がりました


日野レンジャー ミッション


お次は  



損傷した  ギヤだちの交換です


日野レンジャー ミッション


シャフト先端部から  



順番に取り外しを  行います


日野レンジャー ミッション


ギヤを抜く  過程において



ズレ防止 の スナップリングが



随所に  ハメ込まれて おり



意外と コレに 手を焼きます


日野レンジャー ミッション



日野レンジャー ミッション


そして   中には  



僅か 数ミリの  ノックピンが



埋め込まれてたり  するので  注意が必要です



日野レンジャー ミッション


お次は



カウンター シャフトの ギヤを 抜きます



「歯」 が欠けて  問題のあった ギヤは 



上から数えて  「2段目」  に位置する



まずは  上のギヤから  抜き出さない事には   始まらない



プレスに セットして   グイグイと 油圧を  掛けて行くが



じぇん じぇん  ビクリとも しない



何度となく  トライを  繰り返してるうちに



「パっ  キィ~~~~ん」  と   大きな金属音が 響き渡った



『やったぁ~   動いた どぉ』  \(^o^)/


日野レンジャー ミッション 


一段目の ギヤが ズレ込んだのを 確認して



「歯 欠け」 した  2段目ギヤに  トライです



しかし  先程と  同じ要領で  試みるも  一向に  動く気配が無い のである



プレスのスペックは 「15t」  で   まずまずの 値だが



長期使用による   プレスその物の  老朽化が 否めない



それに 加えて   2段目 ギヤの勘合が  キツイかもしれない



最後は  コレで 攻めてみる



が しかし  である



いくら 温めようが   プレスを  グイグイ しようが  抜けないのだ



また  これ以上に  「熱」  を 入れると  シャフト自身に  材質変化を 起こしかねない



ミッションを バラす 当初から  「抜けない!」 を 一番 恐れていたが



現実に 起こってしまった



ここは   もう 断念せざるを得ない?


日野レンジャー ミッション


ただ  自身の中では  こうすれば  「抜けるのでは?」   との思いもあるが



そんじょそこらで  手に入るモノでは ないのは 判っていたので



モンモンとした  数日を 過ごすことに  なってしまった ・・・・・・
        



その甲斐あってか?     「修理の神が  舞い降りた?」   のである



工場の片隅から  



思い描いていた モノを  偶然に 発見した



内径が  「3段目 ギヤ」 を ギリギリに すり抜けるくらいが



ちょうど  良いのだが ・・・・・


日野レンジャー ミッション


被せると  ピッタリだ



「3段目」 ギヤとの  クリアランスは 1ミリも  無いくらい


日野レンジャー ミッション


早速  プレスに セットして    グイグイ 押し込むと



見事に  抜けた    「やったぜ!」  \(^o^)/


日野レンジャー ミッション


苦労に 苦労を 重ねたが  



まだ  折り返し地点へ  到達したに すぎないのである (。-_-。)


日野レンジャー ミッション


バラしを  終えたところで



それぞれの  パーツに付着した  汚れや サビなどを 取り除きます


日野レンジャー ミッション


異物を残したまま  圧入をすると



それが原因で  カジリを  起こすこともありますので



出来るだけ  キレイに 仕上げます  


日野レンジャー ミッション



日野レンジャー ミッション


ギヤの  内面も  漏れなく 汚れております



日野レンジャー ミッション



日野レンジャー ミッション


ミッションは  非常に多くの部品で  構成されており



個々の部品を  仕上げるのに  骨が折れます


日野レンジャー ミッション


部品の洗浄を  終えましたところで



各ギヤユニットごとに  消耗部品の  組み換えを  行います



その 消耗部品の   代表格と 言えば



外周が  ギザギザに  切り込みの入った



この  「シンクロ リング」 です


日野レンジャー ミッション


シルバーに光った 左側が 新品の部品で



やや茶色っぽく映った 右側が  元々付いていた 古い部品です


日野レンジャー ミッション


その新旧部品の 内面を  見てみると


 
加工仕上げが  全く異なっておりました



この内面は  磨耗などによって  摩擦抵抗が下がると



回転速度が違う   それぞれのギヤの   同調が  うまく行えなくなり



結果として   音鳴り がして  「シフトアップ」  や 「シフトダウン」  が困難になります



シンクロの磨耗を   極力抑える方法は 



クラッチペダル踏み込み   「 一呼吸をおいて !」  



シフトアップ   や   シフトダウン  を  心がけることです


日野レンジャー ミッション


今  思えば



平成初頭の 日野レンジャー 



排気ガス記号で 言えば  「U-」 「KC-」  に  あたる車両ですが



ちまたで?  シフト変速時の  「ギヤ鳴り」  は 有名だった? ようでしたので



恐らく  どこかのタイミングで  この対策品に? 変更されたのかも  知れない


日野レンジャー ミッション


それぞれの  シンクロを 交換しまして



日野レンジャー ミッション



組み上げた ギヤユニットを  シャフトへ  圧入します



日野レンジャー ミッション


メイン ・ カウンター  の組み付けを   終えれば



いよいよ   ミッション ケースへ  挿入です


日野レンジャー ミッション



最後に  メンドラ調整の 前に



新旧を  突き合せて  比較してみました


日野レンジャー ミッション


磨耗により   「先」  が痩せた  メンドラは



パイロット ベアリングが  斜めに 振れ出します


日野レンジャー ミッション


一方   新品の メンドラでは  ベアリングが  垂直方向に 固定された 状態を保ちます



メンドラを 支える  ベアリングの  ガタつきは   



ミッション内部のギヤなどへ   常に ストレスを 与えております



仮に そのような状態で  使用を 続けていると



最悪の場合  今回のように  内部損傷に 繋がることも 珍しくは ありません



しかし   「交換」    するのか?  しないのか?   はアナタ次第 (笑)


日野レンジャー ミッション



メンドラに  新品の ニードルベアリングを  挿入して



日野レンジャー ミッション


アウトプットシャフトに  差込みまして


日野レンジャー ミッション


ガタつきを  確認します


日野レンジャー ミッション


では  



組み上げた  メイン ギヤを  



慎重に降ろしながら   ミッションケースに 搭載です
 

日野レンジャー ミッション


アッパーカバーに  ハウジングケース



それに  クラッチ スラストベアリング などの



付属部品を   取り付ければ



ミッションの  オーバーホールが  完成です


日野レンジャー ミッション


残す作業は  あと少し



エンジン側  ハウジング内の  洗浄を行い


日野レンジャー ミッション


面の研磨加工を  施した   フライホイール



同じ組み付けるなら   ここまで  手を入れたいモン ですね


日野レンジャー ミッション


そして



クラッチ ディスク に  クラッチカバーを  取り付けて


日野レンジャー ミッション


いよいよ  お待ちかねの



ミッションを 取付です



日野レンジャー ミッション




日野レンジャー ミッション


あ~~~



長い  戦いだった(T_T)



日野レンジャー ミッション

無事に  完成まで 持ち込むことが出来まして


納車となりました



今回の修理での収穫は  


もう  2段目のギヤを 悩まずに 外せます(笑)

   ただし 古い レンジャーだけね  (^-^)/



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